2015.05.31更新

鳥さんの呼吸
Ⅰ呼吸とは?
Ⅱ鳥さんの呼吸器の特徴
 Ⅱ-ⅰ肺が固定されている
 Ⅱ-ⅱ横隔膜が無い
 Ⅱ-ⅲ気嚢がある
 Ⅱ-ⅳ骨に空気が入る
 Ⅱ-ⅴ気管に鳴管がある
 Ⅱ-ⅵ気管輪が完全に輪状になっている   ←今回はここ!
 Ⅱ-ⅶ空気毛細管でガス交換を行う
Ⅲ鳥さんの呼吸様式
Ⅳ鳥さんの呼吸器病


Ⅱ-ⅵ気管輪が完全に輪状になっているBLOG 
哺乳類の気管は気管輪と言われる軟骨が輪状になっているが、不完全な輪状になっていてつながっていない軟骨間は繊維や筋肉でつながっている。気管の太さは筋肉によってコントロールしていて、身体の必要な酸素量に応じた太さに変化します。この気管は外圧がかかると気管は簡単に潰れてしまう欠点もあります。鳥の場合、気管輪は一周全て完全に輪状に軟骨がつながっています。外圧がかかっても簡単に潰れる事はありません。しかし、哺乳類と違い気管の太さを変える事は出来ません。しかし、鳥の気管は身体に対しての太さが哺乳類より太く、酸素交換率もよく(約20%)、換気回数も20倍近く増やす事が出来るため気管の拡張の必要はないのかもしれません。

投稿者: 小鳥のセンター病院

中央病院 TEL:048-266-6661
池袋病院 TEL:03-5960-3411