2014.06.29更新

こんにちは小鳥のセンター病院です。
こんかいのBLOGは「この鳥なーに? 中級編」です。ハトの中でもかなり個性的です。しかし、見たことはあまりないのでは、、、?



この鳥なーに?






特徴
背面の緑を中心とする色。
この鳥さんは海水を飲んだり温泉水を飲んだりすることが知られています。

もう一つヒント!
 英名「White-bellied green-pigeon」
   White-bellied 白いーお腹
   Green-pigeon 緑―ハト ですが。緑?ではなく何色?

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投稿者: 小鳥のセンター病院

2014.06.07更新

答え
コサギ(コウノトリ目 サギ科)
 Egretta garzetta
     L61cm W98cm
本州から九州にかけて一年中見られる留鳥としてサギ山といわれるコロニーを作り繁殖します。コサギは日本だけでなく、ユーラシア、オーストラリア、アフリカなどにも生息する。川や沼、池、干潟、水田などで小魚などを待ち伏せしたり、足を震わせて追い出したりして捕食しています。


japaneseteaちょっと一息
「サギ山」と「野田のサギ山」

サギ類の中には雑木林や松林などで繁殖をするためのコロニーを作ります。このコロニーのことを「サギ山」といいます。

悲しい「野田のサギ山」
 見沼たんぼの東部、現在の埼玉県さいたま市緑区あたりに以前「野田のサギ山」といわれるサギの繁殖地がありました。野田のサギ山は歴史が古く江戸時代の中期から続くものでした。この頃のサギ山は非常に広く3つの村に広がっていました。明治・大正では禁猟区として指定され、昭和13年になると「野田村鷺繁殖地」として天然記念物に、昭和27年には特別天然記念物に指定されました。しかし、昭和40年ごろから農薬により激減し、わずか7年後(昭和47年)には巣を作るサギは1羽もいなくなり、ついに昭和59年に約1万羽いたシラサギが絶滅して特別天然記念物を解除されました。250年続いたサギ山の歴史はわずか7年で幕を下ろしました。このとき野鳥の保護をしていた当院の院長である池谷奉文は止めることができなかった大量死がきっかけで現在の埼玉県生態系保護協会を立ち上げました。このときの状況を院長は「あまりにも多くのシラサギが保護されてくるので、サギ山の現状を見に行って驚きました。林床は一面シラサギの死体で真っ白、その死体の上を農薬で弱ったシラサギがヨロヨロと歩いていたのです。」と語っています。
 他のコサギは絶滅していませんが、現在も数は減る一方。このままではコサギの存在も危うくなります。現在の種の絶滅スピードは1日に約100種、1年間に40000種にもなります。このような悲しい経験が少しでも歯止めになることを願わずにいられません。そして今、健全な自然の生態系があって健全な人の社会が出来ることは世界の常識になっているのです。

投稿者: 小鳥のセンター病院

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