2012.02.26更新

今日は小鳥のセンター病院です。今回のBLOGは鳥さんの日光浴です。日光浴は鳥さんには絶対に必要なものです。日光浴をしないと、、、、、、


 暖かい日に外に出して日光浴をすることは鳥さんにとって必要不可欠な事です。外に出して日光浴をすることは鳥さんの免疫力を上げ、骨を丈夫にし、規則正しい生活を送る基礎にもなります。そのためには外に出す必要がありますが、この際いくつかの注意が必要です。
 まずは気候変化です。寒い日は外に出す時に保温球をつけるなど暖かくして出す必要があります。また暑い日は日射病に注意して朝夕の涼しい時間帯に出す必要があります。
 次に外敵です。一番の問題は「猫」、「カラス」による襲撃です。猫はカゴの中に手が入らないため、カゴを倒したり、落としたりして鳥さんを怪我させることが多いです。猫が来られる範囲は1階の庭や低層階のベランダですが、時に同階の猫の場合もあるためベランダなどでつながっている部屋も注意が必要です。カラスは非常に頭が良く(大脳の大きさは群を抜く)視力もよいので、1分でも鳥さんから目を離せば、あっという間に襲われてしまいます。現に多くの場合、ほんの数分の間に襲われている事が多く見られます。十分に注意が必要です。
安全に日光浴ができる方法は飼い主さんの膝の上でカゴごと抱っこして、のんびりと30分ほど日光浴することが安全です。窓越しではあまり効果が無いとの報告があります。十分に注意して日光浴をしてください。

投稿者: 小鳥のセンター病院

2012.02.12更新

今日は小鳥のセンター病院です。今回のBLOGは鳥さんの発情についてです。発情のメスの鳥さんは男の子のように求愛をする場合があります。それによって病気になることもあります。


発情期の雌の鳥さんの問題点(4-2)

 発情行動は他にも問題を起こします。意外かもしれませんが、雌の鳥さんも「吐き戻し」をします。雄の鳥さんの場合とは違い雌の鳥さんの場合はヒナに食事を与えるためと言われています。しかし、雄の鳥さんと同様に、「細菌性ソノウ炎」や「真菌性ソノウ炎」になってしまうことがあります。また、吐き戻しが多いと飲水量も増えていくので便に含まれる水分量も増えていき、いわゆる多尿便になってしまいます。
 

脚への求愛行動
雌のセキセイインコの脚への求愛行動

 求愛による脚と止まり木の汚れ

求愛により汚れた脚と止まり木

 


 吐き戻しの対象が物の場合(鏡やおもちゃなど)はこまめに洗うことによりソノウ炎などの病気を程度防止できますが、自分自身の体、食器、止まり木などに吐く場合はさらなる問題を起こす可能性があります。自分自身に吐く(脚や肩)場合、羽が抜け皮膚が炎症を起こすので、重度の皮膚炎を起こす場合があります。止まり木に吐くと足で踏んでしまうことがあるので、足底症(バンブルフッド)の原因になることがあります。
 

投稿者: 小鳥のセンター病院

2012.02.05更新

今日は小鳥のセンター病院です。今回のBLOGは鳥さんの極寒時の発情です。もちろん、すごく寒い時に鳥さんは発情しません。ではなぜ、、、、、、?


「小鳥さんの極寒時の発情」
 寒さが一層厳しくなり、自然界では発情が止まる時期です。しかし、人と一緒に室内で生活している鳥さんは寒い時期でも発情が持続しがちです。その理由として暗くなるのが早くなる分明りを付ける時間が長くなると言う日照時間の延長、人が寒さのため外出することが少なくなり家で鳥さんと触れ合い、過ごす時間が増える事が考えられます。極寒のこの時期に発情が続き、産卵することには、寒さによる体力の低下、栄養の不足などが重なり、お腹の中で卵がつまって出てこなくなってしまったり、卵を出そうといきんだものの、卵と一緒に総排泄腔や輸卵管が反転して外に出てしまったりする危険性が高くなります。
いつもと違う様子に気付かれたら暖かくして、なるべく早くご来院下さい。

投稿者: 小鳥のセンター病院

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