2012.06.17更新

今日は小鳥のセンター病院です。
今回のBLOGは鳥さんの発情シリーズ第17弾。メスの発情の問題点です。産卵し過ぎるとどのような病気なる可能性があるのでしょうか?


発情期の雌の鳥さんの問題点(4-7)
発情<産卵(発情回数を産卵が上回る場合、もしくは様々な理由でカルシウムが取り込めない場合。)
異常卵
形の変わってしまった異常卵
左:異常卵
右:正常卵
左:正常卵
右:殻のない卵

逆に発情しすぎることにより(過発情)、たくさん、慢性的に卵を産むようになると(過産卵)カルシウムが不足し始めます。この状態で卵を産むと、殻の無い柔らかい卵(軟卵)、殻の薄い卵(薄殻卵)などの異常な卵(異常卵)を産卵することがあります。このような異常な卵(異常卵)でも産むことが出来ればいいのですが、輸卵管の中に残ってしまい産まれない事も起こります。さらに血液中のカルシウムの不足は低カルシウム血症(テタニー)を起こします。低カルシウム血症は筋肉の麻痺を引き起こすので、脚が立たない、心拍が落ちる、虚脱するなどの症状が起きるので、ますます自力で産卵することが難しくなります。さらに低カルシウム血症がひどくなると心不全を起こし死に至ることもあります。

投稿者: 小鳥のセンター病院

2012.06.08更新

今日は小鳥のセンター病院です。今回のBLOGは鳥さんの梅雨時期の食事管理についてです。人でも食中毒を起こしやすい時期です。鳥さんの食事も注意が必要になります。


梅雨時の食餌類の保存に注意!!

6月に入り 梅雨の時期になりました。ぱっとしない天気が続き日光浴もしづらい気候になりました。梅雨はもともとカビを意味する黴の雨と書いてバイウと呼ばれていましたが、カビは良くないとのことで、梅雨になったとの説もあります。それぐらいカビが生えやすい時期でもあります。
この時期に注意したい事は鳥さんの体調管理もありますが、食餌類の保存も十分に注意していただきたい事の1つになります。食餌類がカビてしまうと食中毒を起こします。カビ類の出す毒素である「マイコトキシン」は猛毒なために十分に注意が必要です。皮つきシードの食事や青菜はもちろんのことですが、ボレー粉やミネラルブロックなどにも注意が必要です。カゴの隅も注意してください。食餌カスなどが残っているとそこからカビが生える事もあります。しっかりと洗い乾燥させる事が必要です。食餌類やボレー粉などは必ず匂いを嗅いで、おかしい場合はすぐに給餌を中止してください。また、食餌類やボレー粉などは天気のいい日に天日干しをして密閉容器に乾燥材を入れて保存してください。また、余っている食事やなどは冷蔵庫で保管したりするとよいでしょう。また、ボレー粉は煮沸してから乾燥させて冷蔵庫で保管するとよいでしょう。

投稿者: 小鳥のセンター病院

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