2012.11.25更新

羽根とは?
<羽根の生えている領域>
 数千枚と身体にたくさん生えている羽ですが、全身にくまなく生えているのではなく羽の生えている領域と生えていない領域があります。基本的に多くの鳥類には羽の生える領域=「羽域(ういき)、正羽域(せいういき)」と羽の生えていない領域=「裸域(らいき)、無羽域(むういき)」が存在します。裸域(無羽域)の部位は羽域の羽が覆い隠すので、外観から羽がない部位(裸域、無羽域)を見ることはできません。裸域(無羽域)は羽根が生えていませんが、この領域は熱を逃がすことに役立ったり、羽をたたんだりするスペースを作ることに役立ちます。例外的に走鳥類(平胸類)であるダチョウやペンギンは全身にくまなく羽が生えているため、裸域(無羽域)がありません。

投稿者: 小鳥のセンター病院

2012.11.18更新

今日は小鳥のセンター病院です。今回は小鳥さんの起こりやすい事故の第2弾です。どの鳥さんでも起こり得ることです。フッとした瞬間に事故が起きます。十分に注意しましょう。

 今回は「扉に挟む」、「踏みつける、押しつぶす」、「火傷」、「逃亡」、「激突」、「他の動物との接触」、「鉛中毒」を細かく解説してみましょう。
「扉に挟む」、「踏みつける、押しつぶす」は飼い主さんの後ろをついて歩く鳥さんや、巣籠り(すごもり)行動などでもぐることが好きな鳥さんに多い事故です。特に発情しやすい雌の鳥さんに多く見られます。
「火傷」は飼い主さんが料理をしている時に放し飼いをしている鳥さんに多い事故です。
「逃亡」は小さいお子さんが不用意に窓や戸を開けたり、鳥さんが出ている事を知らないで窓や戸を開けてしまい逃亡させてしまうことが多い事故です。
「激突」は部屋の中で突然のパニックに陥り、そのまま勢いよく壁や窓に激突する事が多い事故です。
「他の動物との接触」はワンちゃんや猫ちゃんなどのペットと接触してしまい、咬まれたり引っ掻かれたりして起こることが多い事故です。
「鉛中毒」はカーテンの裾にあるウエイトやステンドグラス、釣りのおもり、ハンダなどを摂取することで起こります。鉛は加工しやすく安価な金属なので、色々な物に使われています。そして、鉛は甘くて、ちぎれやすいため、鳥は胃石として飲み込みます。そして、摂取後数日して中毒症状が出ます。

上記の通り、カゴの外に出すことは色々な事故が起こる可能性があります。鳥さんを外に出す時は、
①時間を決めて、②限られた部屋で、③飼い主さんが見ている時に出すようにして事故を避けて予防してください。

投稿者: 小鳥のセンター病院

2012.11.04更新

今日は小鳥のセンター病院です。こんかいのBLOGは鳥さんの羽シリーズです。鳥さんの羽は不思議がいっぱいあります。

羽根とは?
<羽根の重さ・体重に対する割合>
羽根の総枚数は鳥種によって異なり、1,000枚に満たない鳥種から、20,000枚を超える鳥種までさまざまいます。その大量にある羽根の総重量は体重の約10%弱を占めている。体重の約10%に過ぎない羽根の重量ですが、実は鳥の骨格である「骨」全てよりじつは重い。鳥の骨全ての重さは体重の約5%程度あります。ちなみに鳥の体重を構成する中で最も重いのは筋肉で、さらに飛ぶために重要な筋肉である胸筋が体重の約20~40%(種によって異なる)と一番の重さを占めます。余談になりますが、人の筋肉の中で最も重い筋肉は殿筋(お尻の筋肉)です。

投稿者: 小鳥のセンター病院

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