2012.01.22更新

今日は小鳥のセンター病院です。今回のBLOGは鳥さんの発情シリーズ第11弾です。今回の問題点は破壊です!!


発情期の雌の鳥さんの問題点(4-1)

 

破壊行動 巣作り行動

 


                                                                              
 雌の鳥さんが発情することにより紙などをバリバリと噛み砕く破壊行動が激しくなります。これは「巣作り行動」と言われており、巣材として使用するために砕きます。しかし、敷き紙などの紙だけではなく、止まり木などは折れてしまうほど噛み砕きます。カゴの外では新聞や雑誌などの紙類だけでなく、壁紙や家具なども破壊することもあります。場合によっては中毒を起こす物でも咬んでしまうこともあります。例えば、鏡の裏の鉛などをかじってしまい鉛中毒になります。 敷き紙をかじっていると、糞が口に入ることもあります。そのために衛生的な問題だけでなく、ソノウの感染症(細菌性ソノウ炎、真菌性ソノウ炎、原虫性ソノウ炎など)になることがあります。

投稿者: 小鳥のセンター病院

2012.01.15更新

今日は小鳥のセンター病院です。今回のBLOGは鳥さんの病気を気づくための小さなサインのお話です。


「忙しい時でも忘れずに」
 暮れの大掃除や新年を迎える準備でなにかとあわただしくなり、鳥さんの状態を把握できないことがあります。
鳥さんは元々病気を隠す動物なので、人が気付いた時には病気が既に進行してしまっている可能性があります。忙しい時でも飼い主さんに必ずしてもらいたい、最も簡単で重要な事は、毎日のカゴの床敷きを取り換えることです。毎日シードの皮がどのくらい落ちているのか、毎日どんな形のどんな色の便がどのくらい出ているのか、目で確認できます。毎日の状況を把握することで、まず初めに便の形の変化に気付くようになり、更に便の1日の量の変化や、便の色の変化、便の大きさの変化などから、ホルモンバランスの変化、発情に伴う体の変化など、鳥さんが発する様々なサインに気付くことが出来るようになります。いち早く鳥さんのサインに気付いて、早めに対応して行きましょう。

投稿者: 小鳥のセンター病院

2012.01.04更新

今日は小鳥のセンター病院です。
今回のBLOGは鳥さんの発情シリーズ第10弾です。オスの鳥さんの発情についての問題点です。鳥さんならではの問題もあります。


発情期の雄の鳥さんの問題点(3-2)
精巣が肥大化したり腫瘍化したりすると様々な部位に問題が出ますが、鳥さんならではの病気の発症もあります。それは「脚」に症状が出ることがあります。鳥さんの精巣は左右の腎臓の下(鳥さんが通常姿勢の場合)に2つついています。このうち、左の精巣は右の精巣より腎臓の近くにあります。精巣が肥大化したり腫瘍化したりした時に精巣は大きくなります。しかし、鳥さんのお腹の中の容積には限りがあるので、大きくなった精巣は周囲を圧迫していきます。その時に腎臓も圧迫を受けます。鳥さんの腎臓は特殊で骨盤の腎窩という腎臓を納めるための「骨のくぼみ」に入っています。この腎臓の中には足に行く神経が走っています。その神経は「坐骨神経」です。人の方ではこの神経を痛めた症状を坐骨神経痛と言い、太ももやふくらはぎに症状が出ます。すなわち脚に関係する神経です。この神経を肥大化した精巣や精巣腫瘍が腎臓ごと圧迫をします。それにより脚を挙げて指を握ってしまう症状が出ます。もちろん痛みは感じますし、脚を使うことはできることが多いのですが、ふと見ると脚を握って挙げていて、右足で立っている姿を見るようになります。

投稿者: 小鳥のセンター病院

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