2014.06.22更新

こんにちは小鳥のセンター病院です。
こんかいのBLOGは「小鳥さんの背中の出っ張り」についてです。背中が出っ張るとはどのような状態でしょうか?
 

尾腺腫瘍 尾腺腫瘍

左:赤い矢印 尾腺腫瘍
右:羽根を分けてみた尾腺腫瘍


  「背中がでっぱっている」を主訴で来院されている鳥さんの中で、尾腺(尾脂腺)がある腰部が腫れている事を指している場合があります。尾腺(尾脂腺)とは脂を出し、嘴で羽根に塗って撥水や汚れを防止する効果を持ちます。また、この脂にはビタミンDが含まれており、重要な補給源にもなっています。この尾腺(尾脂腺)が腫瘍化して大きくなると「背中がでっぱっている」となるわけです。尾腺(尾脂腺)は化膿(尾腺炎)、良性(過形成、尾腺腺腫など)から悪性(扁平上皮癌など)様々な腫瘤ができます。しかし、化膿、良性、悪性どれであっても大きく腫れると自咬と言って、いじってしまって出血させてしまう事があります。また、この部位は出血量が多くなる場合がおおく、重度の貧血を起こす事もあります。尾腺(尾脂腺)に出来た腫瘍は自然に消える事はありません。見つけ次第早めに病院へおいでください。

投稿者: 小鳥のセンター病院

2014.06.14更新

④内科疾患による羽毛の異常
<脂肪肝症候群(しぼうかんしょうこうぐん)>
YFS
 鳥類で羽根に症状が出る肝臓の病気として脂肪肝症候群がある。脂肪肝症候群は脂肪肝に伴って現れる症状のこと。これはルチノーのオカメインコで分かりやすく白い羽根が黄色く変色する(羽根の黄色化)。羽根の黄色化をYFSと言う。これはYellow Feather Syndromeの略。白いオカメインコが徐々に黄色いオカメインコに変わっていく変化は緩除に起こるので、気付かれずにその他の症状(嘴・爪の出血斑、嘴の過長)を伴って見つかる場合も多い。セキセイインコやボタンインコなどでも羽根の黄色化や羽根の赤色化が見られる。
治療前YFS 治療中YFS

羽毛の黄色化
 左:治療開始前のルチノーのオカメインコ(ポーちゃん・ピーちゃん)
 右:治療中の同じルチノーのオカメインコ(ポーちゃん・ピーちゃん)


 

投稿者: 小鳥のセンター病院

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