2013.02.23更新

今日は小鳥のセンター病院です。
今回のBLOGは小鳥さんの羽シリーズ「糸状羽」についてです。この羽は飛ぶことの役には立たなそうです。しかし、重要な役割を果たしています。それは何でしょうか?

<羽毛の構造・糸状羽>
 綿羽とは逆に、羽軸(うじく)のみで羽枝(うし)をほとんど持たない変わった羽根もあります。それは糸状羽(しじょうし)とも毛羽(もうう)とも剛毛羽(ごうもうう)とも言われます。この羽根は飛ぶことには関与していませんが、感覚に関与していると言われています。正羽の側に生えている糸状羽(毛羽)は羽根の位置や形の把握をしています。
剛毛羽更に眼の周りや鼻孔(びこう)の周りに生えている糸状羽(毛羽)はゴミの侵入などを阻止しています。更にオオルリやキビタキの嘴(くちばし)周囲に生えている剛毛羽(ごうもうう)は虫を捕まえるのに役立つため補虫網(ほちゅうもう)と言われています。

投稿者: 小鳥のセンター病院

2013.02.16更新

小鳥さんに付けられた足環・足輪
(矢印の部分)


 
今日は小鳥のセンター病院です。
今回のBLOGは小鳥さんの足環についてのお話です。足環には意味もありますが、危険もあります。足環とは?リスクとは?



鳥さんの足には足環・足輪と言われる輪っかが付いている場合があります。小鳥さんの場合、個体識別の標識、血統、ファーム、性別、などの区別として付けている場合が多いのです。足輪の材質は様々で、アルミニウム、プラスチック、皮(鹿、牛、合皮)などが、鳥の種類に合わせてつけられています。文鳥などではプラスチックがオカメインコや大型鳥ではアルミニウム、猛禽類では皮が付けられます。足輪・足環は足の跗蹠部(ふしょぶ)と言われる脚の羽根の生えていない部分に付けられます。この足環・足輪は簡単に取り外しできないように出来ています。特殊な工具を必要としたり、足輪・足環を切断する以外に取り外す方法がない場合もあります。
起立できないカナリア 足輪による右足の怪我

足輪による怪我により立てなくなったカナリアさん。


 
足輪の食い込み足輪・足環は思わぬ事故を引き起こす事があります。多いのが、足に傷をつけてしまう事により足に感染を起こしてしまう事です。その他には成長したり太ったりして跗蹠部位が太くなり足輪・足環が食い込んでしまうなどの事故や、カゴの中の遊具に引っかかり思わぬ事故にもつながる事もあります。
もし、繁殖や血統に強いこだわりがなく、一般的なコンパニオンバードとして生活されるようであれば、足輪・足環ははずす事をお勧めします。また、跗蹠部の太さと足輪・足環の太さが合っていない場合や食い込んでいたり、気にして咬んでいたりする場合、病院へおいで下さい。

投稿者: 小鳥のセンター病院

2013.02.03更新

綿羽今日は小鳥のセンター病院です。
今回のBLOGは小鳥さんの羽シリーズ、「綿羽」についてです。この羽はふわふわしています。簡単に舞ってしまいます。




  <羽毛の構造・綿羽>
 羽軸(うじく)と言う構造をほとんど持たない羽毛もあります。それは綿羽(めんう)いわゆるダウン(下羽)です。綿羽(めんう)は小羽枝(しょううし)を持つが、鈎(有鈎小羽枝・ゆうこうしょううし)を持たないため羽弁(うべん)を作りません。そのため、綿状に広がり保温性に優れヒナの羽(幼綿羽)や鳥の下羽として生えています。
 

投稿者: 小鳥のセンター病院

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