2013.09.28更新

こんにちは小鳥のセンター病院です。今回は「小鳥さんの健康診断」についてのBLOGです。小鳥さんの健康診断てどのような意味があるのか?また、実際連れて行く方法は?などなど、いろいろな方向から書いています。

小鳥さんの健康診断

 家の鳥さんは元気にしていますか?時々、健康診断を受けていますか?元気だから、、、。と言って様子を見てしまう気持ちはわかります。しかし、健康診断は単に病気を見つけるだけのものではありません。その他にも重要な事があります。その重要な事は飼い主さんや鳥さんにとっても、我々獣医師にとってもあります。
飼い主さんや鳥さんにとって重要な事の1つは鳥さんが移動になれる事、鳥さんが外の刺激に対してなれる練習になります。単純に鳥さんの移動ですが、夏は熱中症に冬は寒さに気をつけて運ぶ必要があり練習になります。いざ病院へという時にどの容器で、移動手段は何で、どのくらい時間がかかるのかなどの目安を知ることもできます。また、健康診断は色々な飼育方法のアドバイスをする機会ともなります。鳥の医学は日々進歩しています。ちょっとしたアドバイスですが、少しずつ進化しているのです。我々獣医師にとって重要な事は鳥さんの特徴、クセ、性格、食べ物の好き嫌い、普段の行動、病院での緊張具合、就寝時間、飼い主さんや同居鳥との関係、など鳥さんの様々な事を聞く事または知る事が出来ます。これらの事は治療の様々な事の役に立ちます。鳥さん1羽1羽同じではありません。飼い主さん、鳥さん、その環境など様々な事を配慮して考える必要があります。そのため、日頃からの健康診断が重要になるのです。
健康診断は年に2回を目標に来院してください。爪切り、羽根切り(クリッピング)などのトリミングもおこなっています。もちろん鳥さんやその環境についての相談はなんでも受け付けています。来院して遠慮なく聞いてください。


投稿者: 小鳥のセンター病院

2013.09.14更新

こんには小鳥のセンター病院です。今回は「鳥さんの羽」シリーズ、小鳥さんの羽のお手入れ<羽繕(はづくろい)と尾腺・尾脂腺>


文鳥の尾腺・尾脂腺 特に尾脂腺(尾線)から出る脂は羽の撥水、防汚などの作用だけではなく、脂自体に多くのビタミンDを含んでいる。このビタミンDを皮膚から、または嘴から摂取することにより身体に中にカルシウムが吸収できるようになる機構もあります。この様に羽繕(はづくろい)によって、外見をきれいに保ち身体も丈夫にしている。そのため、病気になり、羽繕(はづくろい)ができない状況になると、とたんに羽が乱れ、汚くなり、どんどん身体が弱く衰弱していきます。鳥の羽繕(はづくろい)とはこれほど重要な行動なのです。

投稿者: 小鳥のセンター病院

2013.09.08更新

こんにちは小鳥のセンター病院です。
今回は「小鳥さんの胸が膨らんでいる~鳥さんの過肥編~」です。太っている事を過肥といいますが、鳥さんの過肥とはどのような状態なのでしょうか?

家の鳥さんの胸は膨らんでいませんか?胸が膨らんでいる場合いくつかの病気の可能性があります。①過肥(太りすぎ)、②皮下気腫、③ソノウ下垂などがあげられます。

過肥青の矢印:胸骨(竜骨突起)
赤の矢印:可否の状態を表す。
正常な鳥さんであれば赤の矢印が青の矢印より上に行くことはありません。


オカメインコ 過肥オカメインコの過肥





正常正常なセキセイインコです。





①過肥
鳥さんが太ると脂肪が体につきます。体に脂肪がつく位置も大体決まっていて、胸部、腹部、両大腿部につきます。この3ヵ所すべてに脂肪がついていると、文長さんで30g、セキセイインコで50g、オカメインコで120gを超えます。食事量でのコントロールが可能であればいいのですが、病気によって脂肪化(肝臓障害、甲状腺障害、高脂血症など)している場合もあります。また、運動で痩せようとして無理して飛ばすと、羽を痛めてしまたったり、着地の際に体重に足が耐えられず足を痛めてしまう場合もあります。病院と相談しながら健康的に計画的に痩せさせる必要があります。

投稿者: 小鳥のセンター病院

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