2011.05.16更新

今日は小鳥のセンター病院です。
今回のBLOGは鳥さんのメガバクテリア・AGY・マクロラブダス症についてです。


メガバクテリア症
AGY症
マクロラブダス症」     





 






メガバクテリアは大きく分けて2つのタイプがありますが、形態はさまざまです。

上記の「メガバクテリア症」、「AGY症」、「マクロラブダス症」、3つの名前は全て同じ名前の病気を表しています。病気について依然不明だったことが少しずつ分かり始め、病原体の名前も変わったため、病名も変化しています。
「メガバクテリア症」は多くの鳥で見られる感染症の1つです。メガバクテリアと言う名前は訳すとメガ(巨大)バクテリア(細菌)となりますが、実は細菌(注1)ではなく真菌(注2)いわゆるカビの一種です。学名は「Macrorhabdus ornithogaster」、学名に胃を意味するGasterが入っています。そしてこの学名からきた病名は「マクロラブダス症」。AGYと言う名前のAはavian「鳥類」、Gはgastric「胃の」、Yはyeast「酵母・真菌」(注3)の頭文字です。すなわち「鳥類の胃の酵母」と訳されます。この名前から来た病名は「AGY症」と呼ばれます。
 
(注1)細菌:悪さ(食中毒や風邪の原因)もすれば、
        人間のためにも働いてくれています。
                  (ヨーグルト、納豆、薬剤、酵素などの生産)
(注2)真菌:キノコ, カビ, 酵母などの仲間のこと。
(注3)酵母:パン酵母、ビール酵母などで耳にする「酵母」。
                樹液や花蜜、果実など、
                自然界のあらゆるところに生息している微生物なのです。

投稿者: 小鳥のセンター病院

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