2012.05.06更新

家の鳥さんの爪は長くないですか?
 鳥さんも爪は伸びます。鳥さんの行動、年齢、個体差によって爪の伸びる速さは異なります。家で爪切りをされる方もいますが、お勧めしません。「爪切り」と聞くと簡単そうですが、実は鳥さんの保定や爪を切るためには高い技術を必要とします。安易に行うと、出血したり、指を切ったり、場合によっては脚や翼の骨を骨折させてしまうこともあります。爪からの出血は止まりづらく、大量に出血するため止まり木は血だらけになります。脚や翼の骨を骨折すると歩けなくなったり、飛べなくなったりします。では爪を切らずに伸ばすとどうなるのでしょうか?爪が伸びるとカギ状になるため、引っ掛かりやすくなり、飼い主さんの洋服や、絨毯、カーテンなどに引っかかり、爪が折れたり、足を痛めたり、そのまま暴れて骨折したりすることがあります。やはり爪が伸びた場合は爪切りが必要です。爪を削るためのサンドペーパーであるサンドパーチも同様にお勧めしません。サンドパーチは付ける方向を間違えると爪だけでなく足の裏も擦れて削れるので、足の裏にキズが出来る趾瘤症(バンブルフット)になってしまうこともあります。

 万が一の事故やケガを避けることも重要な事です。病院で爪切りを行ってください。

投稿者: 小鳥のセンター病院

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