2012.06.17更新

今日は小鳥のセンター病院です。
今回のBLOGは鳥さんの発情シリーズ第17弾。メスの発情の問題点です。産卵し過ぎるとどのような病気なる可能性があるのでしょうか?


発情期の雌の鳥さんの問題点(4-7)
発情<産卵(発情回数を産卵が上回る場合、もしくは様々な理由でカルシウムが取り込めない場合。)
異常卵
形の変わってしまった異常卵
左:異常卵
右:正常卵
左:正常卵
右:殻のない卵

逆に発情しすぎることにより(過発情)、たくさん、慢性的に卵を産むようになると(過産卵)カルシウムが不足し始めます。この状態で卵を産むと、殻の無い柔らかい卵(軟卵)、殻の薄い卵(薄殻卵)などの異常な卵(異常卵)を産卵することがあります。このような異常な卵(異常卵)でも産むことが出来ればいいのですが、輸卵管の中に残ってしまい産まれない事も起こります。さらに血液中のカルシウムの不足は低カルシウム血症(テタニー)を起こします。低カルシウム血症は筋肉の麻痺を引き起こすので、脚が立たない、心拍が落ちる、虚脱するなどの症状が起きるので、ますます自力で産卵することが難しくなります。さらに低カルシウム血症がひどくなると心不全を起こし死に至ることもあります。

投稿者: 小鳥のセンター病院

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