2012.07.29更新

ヘルニアヘルニアを起こした鳥さんのレントゲン画像
赤い矢印:ヘルニアを起こした部位をあらわしている。

  
今日は小鳥のセンター病院です。今回のBLOGは鳥さんの発情シリーズの最後になります。発情関連疾患には様々な病気があります。今回はヘルニアです。


 持続的に発情することによりお腹の大きさは戻ることがなくなります。それにより、腹筋が薄くなり、腹筋が破れて腸や総排泄腔や輸卵管が出ることがあります。時には肝臓などの内臓も出ることあります。いわゆる腹壁ヘルニアになります。この腹壁ヘルニアになると、腸がヘルニアに出て太くなり排便障害が起きたり、輸卵管が出たりするだけでありません。卵が入っている輸卵管が出ると卵栓(卵詰まり)の原因になります。腸や輸卵管がヘルニア部分にはまり、ヘルニア輪(腹筋の避けている部分)に腸や輸卵管が閉め付けられてしまうと、腸閉塞や卵管閉塞起をこします。総排泄腔が出ると排便障害、宿便過多、糞石症の原因になる可能性があります。

投稿者: 小鳥のセンター病院

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