2014.04.19更新

こんばんは小鳥のセンター病院です。今回のBLOGは鳥さんの病気の中でも怖い病気、PBFDについてです。
この病気には様々なパターンがありますが、特に羽に関係する部分を書いてみました。

③ウイルス感染による羽毛異常
<PBFD(Psittacine Beak and Feather Disease)>
(オウム・インコ類の嘴と羽の病気)
PBFD 一般的なコンパニオンバードと言われるオウム・インコ類の中でも恐ろしい病気の1つに挙げられます。
原因ウイルスはサーコウイルス科サーコウイルス属のPsittacine Beak and Feather Disease Virus(PBFDウイルス)によって起こるウイルス感染症です。
このウイルスによる症状は鳥種、年齢によって異なるが突然死から症状を出さないキャリアーまで多彩です。
特に羽に関係する症状としては、「羽鞘の脱落異常」と言われる症状がでる。この症状は羽根が成長して伸びていくが、いつまでも羽根を包んでいる鞘(さや)と言われる羽鞘(うしょう)が取れず鞘(さや)に入ったまま伸びていく状態を現わす。
異常羽他には「羽軸(うじく)の出血斑」と言われる症状。この症状は正羽(せいう)で顕著に見られ、羽軸(うじく)と言わる羽根を支える軸に黒い点があり消えません。羽軸(うじく)は普通、白く透き通った物なのでこの黒い点はあると目立ちます。さらに「羽根のねじれ」、この症状は羽根がスパイラル状(らせん状)に成長し、異常な形の羽毛形成や羽鞘の脱落異常、出血斑が見られます。
セキセイ PBFDそして、この異常羽毛(形の異常がある羽根)は基本的に抜けて脱落してしまうか、鳥自身が抜いてしまうことも多いです。そして、このウイルスの恐ろしいところは羽根(や嘴(くちばし))の異常と同時に、このウイルスによって免疫が抑制(自分の身体を守る働きが抑制されること)され感染症(細菌、真菌等の二次感染)にかかり、死亡することもあります。

投稿者: 小鳥のセンター病院

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