2014.05.18更新

こんにちは小鳥のセンター病院です。今回のBLOGは鳥さんのウイルスによる羽の病気BFDについてです。この病気は発見は見落とされることもあり、非常に注意が必要な病気です。


③ウイルス感染による羽毛異常

<BFD(Budgerigar Fledgling Disease)>
(セキセイインコの雛病)
ポリオーマウイルス属のAvian Polyoma Virus(APV)によるウイルス感染症です。オウム・インコ類からフィンチ類まで様々な種類に感受性があります。羽根や羽毛ダスト、分泌物などで水平感染が成立します。このウイルスはヒナの死亡率の高さで知られていて、その他に様々な症状(消化器障害、肝臓障害、腎臓障害、呼吸器障害、出血斑、腹水など)を引き起します。

PBFD・BFDにかかっているボタンインコPBFD/BFDのボタンインコこのボタンインコさんはPBFDとBFDがともに陽性です。ぱっと見ただけでは分かりづらい場合も、、、、。


特に羽根についての症状は脱羽、羽毛形成不全(フレンチモルト)などの症状が出ます。この羽根の症状はオウム・インコ類の嘴と羽の病気(PBFD)の症状に類似します。問題となるのは成鳥が感染すると多くの場合、キャリアー状態(症状は出ないが、菌を保持している状態)でいるので感染に気付きません。

投稿者: 小鳥のセンター病院

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