2013.09.14更新

こんには小鳥のセンター病院です。今回は「鳥さんの羽」シリーズ、小鳥さんの羽のお手入れ<羽繕(はづくろい)と尾腺・尾脂腺>


文鳥の尾腺・尾脂腺 特に尾脂腺(尾線)から出る脂は羽の撥水、防汚などの作用だけではなく、脂自体に多くのビタミンDを含んでいる。このビタミンDを皮膚から、または嘴から摂取することにより身体に中にカルシウムが吸収できるようになる機構もあります。この様に羽繕(はづくろい)によって、外見をきれいに保ち身体も丈夫にしている。そのため、病気になり、羽繕(はづくろい)ができない状況になると、とたんに羽が乱れ、汚くなり、どんどん身体が弱く衰弱していきます。鳥の羽繕(はづくろい)とはこれほど重要な行動なのです。

投稿者: 小鳥のセンター病院

2013.09.08更新

こんにちは小鳥のセンター病院です。
今回は「小鳥さんの胸が膨らんでいる~鳥さんの過肥編~」です。太っている事を過肥といいますが、鳥さんの過肥とはどのような状態なのでしょうか?

家の鳥さんの胸は膨らんでいませんか?胸が膨らんでいる場合いくつかの病気の可能性があります。①過肥(太りすぎ)、②皮下気腫、③ソノウ下垂などがあげられます。

過肥青の矢印:胸骨(竜骨突起)
赤の矢印:可否の状態を表す。
正常な鳥さんであれば赤の矢印が青の矢印より上に行くことはありません。


オカメインコ 過肥オカメインコの過肥





正常正常なセキセイインコです。





①過肥
鳥さんが太ると脂肪が体につきます。体に脂肪がつく位置も大体決まっていて、胸部、腹部、両大腿部につきます。この3ヵ所すべてに脂肪がついていると、文長さんで30g、セキセイインコで50g、オカメインコで120gを超えます。食事量でのコントロールが可能であればいいのですが、病気によって脂肪化(肝臓障害、甲状腺障害、高脂血症など)している場合もあります。また、運動で痩せようとして無理して飛ばすと、羽を痛めてしまたったり、着地の際に体重に足が耐えられず足を痛めてしまう場合もあります。病院と相談しながら健康的に計画的に痩せさせる必要があります。

投稿者: 小鳥のセンター病院

2013.08.29更新

こんにちは小鳥のセンター病院です。
今回のBLOGはセキセイインコの小夏ちゃんが得意技を披露します。鳥さんはこんな事もできます!!

小夏ちゃんはハムスターに負けていられるか!!と思ったかどうかはわかりませんが(>_<)、器用に身体をそらせて乗りこなしています。
頑張って小夏ちゃん( `ー´)ノ!!!




小夏ちゃんがすごいのは、まず、人前できること!それもご家族では無い状況下での大車輪!さらに、カメラを向けても回し続ける度胸、すごいです(^^♪!!


動画を投稿してくださる方、投稿してみたい方はこちらをどうぞ!!

投稿者: 小鳥のセンター病院

2013.08.24更新

こんにちは小鳥のセンター病院です。
こんかいのBLOGは「鳥さんの羽 ~小鳥さんの羽のお手入れ<羽繕(はづくろい)>~」についてです。一日に多くの時間を羽繕いに費やします。何故でしょうか?

<羽繕い(ハヅクロイ)>
羽繕い(ハヅクロイ)
 鳥が羽を整える事を1日の内の長い時間を費やして行います。その事を「羽繕(はづくろい)」と言います。それは様々な役割を持つ羽を大事にするために行われます。実際に鳥の羽繕(はづくろい)の総時間は1日のうち2時間近く行われるといわれている。羽繕(はづくろい)によって鳥は羽をきれいに整えるだけではなく、羽にいる寄生虫をとったり、羽の汚れを取ったり、古い羽根を抜いたり、新しく生えてきた羽の鞘となる部位を取って、中から新しい羽根を出したり、粉綿羽と言われる羽を触ると先が崩れ羽に付くことで羽の撥水と防御になったり、尾脂腺(尾線)に触れると脂が出てくるので、その脂を羽に塗り撥水や汚れ防止にするなどの作業も行っている。

投稿者: 小鳥のセンター病院

2013.08.17更新

こんにちは小鳥のセンター病院です。
こんかいのBLOGは「小鳥さんの筆毛から出血」についてです。突然、羽に血が付いていたときなどに見られる事が多いです。意外と出血している羽を見つけるのは難しものです。鳥さんも嫌がりますのでますます困難になります。

筆毛からの出血



筆毛からの出血:出血部位を特定することが難しい場合もある


筆毛からの出血



羽を分けると出血の理由の羽が見えます。

鳥さんの羽は定期的に生え変わります。これを冠羽(トヤ)といいます。この冠羽(トヤ)の際に生えてくる途中の筒状の硬い鞘(さや)に入った羽根を筆毛といいます。正羽の筆毛の下の方(根元の方)が赤~ピンク色になっているのを見たことがあると思います。これは筆毛の中に血管と血液があることを表していて、血液の色が透けて見えているためです。この筆毛は成長すると中に羽根ができてきて、同時に鳥さん自身が筆毛の鞘(さや)をとることによって1枚の羽根が出てきます。この時に筆毛をいじりすぎてしまったり、ぶつけて折ってしまったり、毛引き症や羽咬症のある鳥さんではこの筆毛をいじり過ぎて出血させてしまうことがあります。筆毛からの出血は予想以上に多く、下の敷き紙にポタポタとたれるほど出ることが多いです。さらに羽ばたいたりすると回りに飛び散るので、血だらけの光景になることさえあります。
根本的にはこの傷のついた筆毛を抜く必要がありますが、自宅では大変に難しい作業になります。応急処置としては血の出ている管を指で圧迫して止めることが重要です。
しかし、一番よい方法はできるだけ早く病院においでいただいて筆毛の処置を行うのがよいでしょう。

投稿者: 小鳥のセンター病院

2013.08.14更新

こんにちは小鳥のセンター病院です。
今回のBLOGは小鳥さんの成長写真をつなげた動画スタイルになっています。

文鳥の桐葉ちゃんの誕生から成長までの写真を動画で作ってみました(^^♪

文鳥さんだけではありませんが、小鳥さんの成長は非常に早くあっという間に成鳥になってしまいます。そして、非常に弱い雛を育てる努力は並大抵ではありません。しかし、毎日手に取るようにわかる雛の成長は非常に喜びと楽しみを与えてくれます!!

3分20秒です。是非、ご覧ください(^^)/











写真を頂いた桐葉ちゃんの飼い主様ありがとうございます!まだまだ、少しづつですが、写真をアップさせていただきます!!

投稿者: 小鳥のセンター病院

2013.07.31更新

こんにちは小鳥のセンター病院です。
今回のBLOGは小鳥さんの得意技です。セキセイインコのチクワさん登場です!


以前、動画をアップした「ちくわちゃん」

なんと今回はパワーアップして連続技を決めてくれます!!
ご覧ください、、、かわいすぎです(^^)/

 



「ちくわ」さんの飼い主様、投稿・協力またまたありがとうございます!!!
ちなみにカワイイ第一弾はこちら!!

動画を投稿してくださる方、投稿してみたい方はこちらをどうぞ!!

 

投稿者: 小鳥のセンター病院

2013.07.28更新

こんにちは小鳥のセンター病院です。
今回のBLOGは「鳥さんの羽 ~小鳥さんの羽毛の種類・後羽~」についてです。この羽根は少し特殊な羽根になります。どのような意味を持つ羽根なのでしょうか?

<羽毛の種類・後羽>
(後羽)
鳥さんの羽 羽毛の種類 後羽
この羽根は正確には羽毛の分類には入らないが、実際には体羽の領域に生えているので挙げます。この羽根は正羽と一緒(主に下)に生えている事が多く、鳥種によって非常に長くなったり、全く無かったりします。インコ類やキジ類などは生えています。エミューなどは非常に長い事が知られています。役割としては主に保温に関与していると言われています。

投稿者: 小鳥のセンター病院

2013.07.21更新

こんにちは小鳥のセンター病院です。
今回のBLOGは小鳥さんの羽を切ることの解決編です。解決編を読んでも迷っている方は遠慮なく相談してださい!

過去2回のBLOGで、羽を切ることのメリットとデメリットを挙げました。整理して書いてみましょう。

(メリット)
 ・逃亡を避けることができる。
 ・しつけや遊び、訓練などの時に容易に捕まえる事ができます。
  
 ・家庭内での油や熱水への飛び込み事故を防ぐことができます。
 ・おとなしくなる
(デメリット)
 ・鳥が飛べなくなる
 ・本来の姿ではなくなる。
 ・換羽(トヤ)の際に少しずつ生え変わるため、微妙に伸びて飛べる時期があり怪我する可能性があります。
 ・クリッピングの時に筆毛より出血させる可能性があります。
 ・切るときに暴れて怪我をさせる可能性があります。
 ・羽根をきった後に落下させてしまい、身体を痛めてしまうことがあります。
 ・踏んでしまう可能性があります。

以上のように挙げることができます。家の鳥さんにとってどちらがよいのか難しい問題です。重要なことは飼育環境や鳥種を合わせて考えるべきだということです。
例えば家族が大勢いて戸や窓を突然開ける事がある場合、逃亡防止のためクリッピングをしたほうがいいでしょう。また、大型の鳥さんではしつけや訓練が必要となります。この時に自由に飛べると訓練するために捕まえることができず、追いかける飼い主さんと追いかけられる鳥さんお互いにストレスになる可能性があります。大型鳥は飛翔力もあります。クリッピングすることをお勧めします。
逆にクリッピングをするときに事故を起こすような鳥さんや、静かな環境で間違って扉や窓を開ける事が無い家の場合ではクリッピングをする必要はありません。

投稿者: 小鳥のセンター病院

2013.07.06更新

こんにちは小鳥のセンター病院です。
今回のBLOGは鳥さんの羽、小鳥さんの羽毛の種類・粉綿羽です。この羽は発達している鳥さんと発達していない鳥さんがいます。この羽があるとなしではどのように異なるのでしょうか?

<羽毛の種類・⑤粉綿羽>
⑤ 粉綿羽(ふんめんう)
この羽毛は先端が崩れる事で羽自体を保護する少し変わった役割を果たします。羽軸(うじく)や羽枝(うし)が崩れて粉状になり1枚1枚の羽根に付く、あるいは嘴(くちばし)で羽にこすり付けます。この粉は羽根の汚れを取る効果や、水をはじき汚れを付きづらくする撥水、防塵としての役割をもちます。この羽根は先が伸びて粉状になって行くため、換羽することがなく一生伸び続けます。粉綿羽(ふんめんう)の発達している鳥が窓にぶつかったり、羽繕(はづくろい)したりした後に見られる白い粉がこの羽毛が崩れた物です。しかし、全ての鳥がこの羽毛を持つわけではなく、同じ役割、機能を果たすシステムを持つ鳥もいます。それは尾脂腺(尾腺)と言われる物があります。この腺は脂を出し、鳥が羽根に塗ることで同じ効果を得る事が出来ます。粉綿羽(ふんめんう)の発達している鳥は尾線があまり発達しておらず、逆に尾脂腺(尾線)の発達している鳥は粉綿羽(ふんめんう)の数が少ない事が多いです。

投稿者: 小鳥のセンター病院

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