2014.09.28更新

こんにちは小鳥のセンター病院です。
こんかいのBLOGは「小鳥さんの呼吸」についてです。

鳥さんの呼吸は人間とは全く違った呼吸様式で呼吸をしています。そのため、病気も異なります。今後連載をしていきます。まず、今回は今後の目次になります。

Ⅰ呼吸とは?
Ⅱ鳥さんの呼吸器の特徴
 Ⅱ-ⅰ肺が固定されている
 Ⅱ-ⅱ横隔膜が無い
 Ⅱ-ⅲ気嚢がある
 Ⅱ-ⅳ骨に空気が入る
 Ⅱ-ⅴ気管に鳴管がある
 Ⅱ-ⅵ気管輪が完全に輪状になっている
 Ⅱ-ⅶ空気毛細管でガス交換を行う
Ⅲ鳥さんの呼吸様式
Ⅳ鳥さんの呼吸器病

投稿者: 小鳥のセンター病院

2014.09.14更新

「小鳥さんの脱走対策。」
こんにちは小鳥のセンター病院です。
今回のBLOGは「小鳥さんの脱走対策 ②家族構成」です。脱走を防ぐためにはどうすればよいのでしょうか?家族構成によって何が重要になるのでしょうか?


②家族構成
 これは家の外への脱走を防止するうえで重要になります。飼育している家族が多ければ多いほど事故は増える可能性があります。出ているのに気づかず窓や戸を開けてしまうからです。これらの事故を防ぐために、扉に合図となる札を設置し、入ろうとするときに気づくことができるようにしたり、放鳥する部屋には内側から鍵をかけ入ることができないようにしたり、家族間で放鳥する時間と部屋を決めるなどの方法をとり防止しましょう。

投稿者: 小鳥のセンター病院

2014.09.06更新

羽包の異常

 <羽包上皮腫(うほうじょうひしゅ)>
上記の羽包嚢胞(うほうのうほう)に関連している事が多く、皮下(ひか)に嚢胞化(のほうか:袋状になっている事)していて腫瘍化している状態。羽包にできるため、羽根が生えてこない。


投稿者: 小鳥のセンター病院

2014.08.23更新

「小鳥さんの脱走対策。」
こんにちは小鳥のセンター病院です。
今回のBLOGは「小鳥さんの脱走対策 ①小鳥さんの環境」です。脱走を防ぐためにはどうすればよいのでしょうか?まずは鳥さんのいる実際の環境から説明していきましょう。

①小鳥さんの環境
これはカゴからの脱走を防止するうえで重要になります。小鳥さんを飼育するとき、基本的にはケージの中で飼育をします。文鳥さんやカナリアさんなどの小型のフィンチ類では洗濯ばさみなどをケージに用いても良いでしょう。しかし、セキセイインコ以上になるとこの方法は難しくなってきます。かなりしつこくいじったり、力があるので、洗濯ばさみをずらしたりしてしまうことがあるからです。セキセイインコさん以上の鳥はかご自体にロックのついているタイプが良いと思われます。今使っているケージにはロックが付いているのか?扉は内側からでも開いてしまうものなのか?をチェックする必要あります。小鳥さんは大変に頭が良いので、一度、あける方法を覚えると何度でも何回でもすぐに開けて出てしまいます。ケージにロックが付いていても安心することはできません。扉をガチャガチャしているうちに外れてしまう事や、大型のオウム類になると器用に外してしまう鳥さんもいます。そのため、金具によるロックを足すことをお勧めします。カゴ自体のロックともう一つ外から別にロックをかけることによって脱走することはより難しくなります。一番手に入りやすいのはステンレス製のナスカンと言われるものです。このタイプを開けることは大変に難しいため、多くの鳥さんに対して使用できます。また、ステンレス製のため、高価ですがかじっても安全です。

投稿者: 小鳥のセンター病院

2014.08.16更新

⑥羽包の異常
 <羽包嚢胞(うほうのうほう)>
羽包嚢腫カナリアに見られる羽包の異常の1つ。羽包の中に羽根が形成されているが、外に伸びる事が無く羽包の中で嚢胞状(のうほうじょう:袋状のこと)になり、その中で変形して羽根が伸びていたり、皮膚の角化物(いわゆるフケのようなもの)が貯まっていたりする。多発性に発生することが多く、身体の表面にボコボコとできていることも多い。

投稿者: 小鳥のセンター病院

2014.08.01更新

「小鳥さんの脱走対策。」
 こんにちは小鳥のセンター病院です。
今回のBLOGは「小鳥さんの脱走対策」です。脱走を防ぐためにはどうすればよいのでしょうか?

 ほとんどのコンパニオンバードいわゆる飼い鳥さんは飛ぶことができます。羽を切るクリッピングをしていても、その仕方によっては意外なほど飛べてしまう事もあります。家の外に飛んで行ってしまう事は何としても避けなければいけません。どのようにして防ぐのが良いのでしょうか?脱走には大きく分けて2つあります。カゴからの脱走と家からの脱走があります。これらに対して対策を立てる必要があります。

①小鳥さんの環境
 どのようなケージで、どのような逃走防止措置をしているのか?または家のどこにケージを設置しているのか?
②家族構成
 飼育者の家族構成はどのようになっているのか?また、家族間で放鳥などのルールは決まっているのか?
③鳥の種類
 小鳥さんとケージのサイズ、鍵の種類はマッチしているのか?
④羽の問題
 羽をクリッピングしているのか?また、クリッピングの方法は?

などが挙げられます。これらを行うことによりできる限りの逃げてしまう事故は避けたいものです。しかし、万が一は起こってしまう事もあります。この時にどうするか?逆に、小鳥さんを保護したらどうするか?も、考えておく必要があります。
これらの4つを詳しく説明していきたいと思います。

投稿者: 小鳥のセンター病院

2014.07.26更新

こんにちは小鳥のセンター病院です。こんかいのBLOGは羽に現れる「線」のことです。どの様な理由で現れるのでしょうか?


⑤感染症や内臓疾患などから来る羽毛の異常
 <ストレスライン>
 鳥類が何らかの感染症や様々な内臓の病気になったときに生えた羽根に横一列に縞模様が出る事があります。これをストレスラインと言います。これは現在の病気を現わしているのではなくその羽根が生えていきたその時の身体の状態を現わしています。

投稿者: 小鳥のセンター病院

2014.07.12更新

こんにちは小鳥のセンター病院です。

 今回からのTOPICSは「小鳥さんの脱走」、「小鳥さんの脱走対策」、「小鳥さんが逃げてしまったら、、」、「迷い小鳥を保護したら、、」についてです。

今回は「小鳥さんの脱走」についてです。鳥さんを飼われた方は脱走されそうになりヒヤッとした経験はお持ちと思います。なぜ脱走するのでしょうか?



「小鳥さんの脱走」

小鳥さんは遊びの名人です。そして、小鳥さんにとって外の世界は大変に興味をひかれるものがたくさんあり、また飼い主さんと一緒にいられる大変に楽しい場所でもあります。そのため、外に出たいといつも考えています。一度でも外に出て楽しい思いをしてしまうと、決して忘れることはありません。出るために芸をしてアピールをする鳥さんや、入り口をうるさいぐらいカゴをガチャガチャやってアピールする鳥さんなど様々な鳥さんがいます。これがエスカレートすると脱走することにつながってしまいます。例えば、ケージの外で遊びたくて扉をガチャガチャしているうちに戸が開いてしまい外に出てしまったり、鍵の開け方を覚えてしまい鍵を開けて脱走したり、飼い主さんが掃除や食事を交換するときを狙って手の隙間から脱走する鳥さんなどがいます。頭が良いので、一度覚えると何度でも同じ方法で出てしまいます。気づくとかごの中に居らず、かごの外で見つけた経験をお持ちの方も少なくないはずです。特に大型鳥は非常に賢いので、ちょっとした仕掛け程度では簡単に出てしまいます。室内での脱走であればまだ、捕まえて戻すことは可能ですが、万が一外に飛び出てしまうと、、、、。これは絶対に避けなければなりません。

投稿者: 小鳥のセンター病院

2014.07.06更新

④内科疾患による羽毛異常

<甲状腺疾患>
綿羽・羽色異常 羽毛の退色

 


 
 甲状腺疾患のうち、甲状腺機能低下症や甲状腺腫などの疾患に見られる症状としては呼吸疾患や循環障害などが見られるが、羽根に起こる変化として羽根の色の変色、退色や綿羽(めんう)の異常、換羽の異常などが起こる。甲状腺ホルモンは換羽に関与しているため、これらの病気になると換羽や羽根の形成に関する異常が発生する。セキセイインコや文鳥によく見られる疾患で、セキセイインコでは白色化、黄色化したり、綿羽が全身に生えてきたりする事で見つかる場合が多い。

投稿者: 小鳥のセンター病院

2014.06.22更新

こんにちは小鳥のセンター病院です。
こんかいのBLOGは「小鳥さんの背中の出っ張り」についてです。背中が出っ張るとはどのような状態でしょうか?
 

尾腺腫瘍 尾腺腫瘍

左:赤い矢印 尾腺腫瘍
右:羽根を分けてみた尾腺腫瘍


  「背中がでっぱっている」を主訴で来院されている鳥さんの中で、尾腺(尾脂腺)がある腰部が腫れている事を指している場合があります。尾腺(尾脂腺)とは脂を出し、嘴で羽根に塗って撥水や汚れを防止する効果を持ちます。また、この脂にはビタミンDが含まれており、重要な補給源にもなっています。この尾腺(尾脂腺)が腫瘍化して大きくなると「背中がでっぱっている」となるわけです。尾腺(尾脂腺)は化膿(尾腺炎)、良性(過形成、尾腺腺腫など)から悪性(扁平上皮癌など)様々な腫瘤ができます。しかし、化膿、良性、悪性どれであっても大きく腫れると自咬と言って、いじってしまって出血させてしまう事があります。また、この部位は出血量が多くなる場合がおおく、重度の貧血を起こす事もあります。尾腺(尾脂腺)に出来た腫瘍は自然に消える事はありません。見つけ次第早めに病院へおいでください。

投稿者: 小鳥のセンター病院

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